角田光代著 「坂の途中の家」を読みました。
この本は裁判員制度によって裁判員に選ばれた女性の話です。(正確には主人公は補充裁判員に選ばれてました。)
主人公が裁判員として活動する間に起こった出来事からジェンダーやモラルハラスメントも絡むような内容が描かれています。
裁判員制度が始まってもう何年も経つけれど、身近で裁判員をやったという人には会ったことがありません。
あまり多くを語れないだろうから、知らないだけで意外に身近にもいるのかもしれないけれど。
どこかの誰かがやっていて、自分も選ばれる可能性のある裁判員。興味深い内容でした。
実際なってしまったら時間的、体力的にキツいのはもちろんのこと、人を裁くことに関係する精神的負担は相当なものだなと思いました。
もちろん判決を言い渡したりは裁判官がやるのですけど、裁判に参加して証拠写真なども見て、裁判が行われる部屋とは別室ですけれど自分の意見を求められるのです。
興味の湧いた方は是非読んでみてください。
▼ ドラマ化もされていたのですね
▼ 以前私が読んだ角田光代さんの作品の記事
wildrose3.hatenablog.com
▼ 角田光代さんの著書
▼ 裁判員についての本