久しぶりに読書の記録を。笑
この本、かなり興味深く読めました。
著者はこの本を書く前に「ユニクロ帝国の光と影 」というユニクロの経営を題材にした単行本を書いたのですが、事実に反するとの事でユニクロから訴えられ裁判となりました。この裁判はユニクロの敗訴となったようです。
こういう経緯があり、著者のユニクロへの取材は受けてもらえなくなりました。
そこで、ユニクロにアルバイトとして潜入し、内側から見たユニクロを描いています。
著者は3店舗に数ヶ月ずつアルバイトで潜入しその時の経験と、海外の下請け工場の工員にも取材した内容が書かれています。
どこの会社も同じような感じだなと思えるような事があったり、3店舗での様子を読むと同じ会社でもかなり環境が違うんだなと思ったり。
そして、同じ店舗でも店長によって雰囲気が変わったり。
どこの店舗でもサービス残業が存在していたとの事です。
人手不足により、著者はかなり長時間働いていたようです。
それに加えてライターの本業もあるわけで。
50代男性の著者、すごくタフだなと思いました。
疲労でクタクタだとこぼしている部分も少し書かれていたが、非常に大変だったと思います。
ユニクロのアルバイトは主婦と大学生が多いのだそうです。
その中で、世間をよくわかってない大学生が社員から強く言われてものすごい長時間のシフトを組まされて困っているという場面があって、不安になりました。
うちの高1娘もいずれアルバイトする時があると思うのですが、契約には気をつけなければいけないなと思いました。
学生の労働力は食い物にされてしまうのですね。
ブラックバイトなんて言われて問題になっていますよね。
毎日のように袖を通すユニクロの服、この本を読んで着る時に複雑な心境になりそうです。
できるだけ高い値段で服を買ってあげたいと思いつつ、結局利益は末端の人件費や海外の下請け工場の待遇改善には使われないのだろうと思うと虚無感におそわれてしまうのでした。
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