ノーベル文学賞、日系英国人 カズオ ・イシグロ氏が受賞しましたね。
私はもう5年以上前になりますが、彼の著書「わたしを離さないで」の原作日本語訳の本を読みました。
臓器移植のために作られたクローンの子供達の話なのですが、そういう境遇の説明もなく物語は始まり、読み進めていくうちに臓器移植の時に臓器を提供する人たちなんだとわかった時はぞっとしました。
ある者は1つひとつ臓器を提供するたびに弱っていく。ある者は提供の前に介護者として提供者の世話をする。介護者をしている時間が長ければその分長生きできるけれど、いつかは自分が提供者になる。。。
フィクションとはいえ切なすぎる話です。
心を揺さぶられる本でした。
昨冬には綾瀬はるか主演でTBSのドラマとして「わたしを離さないで」が放送されました。
これも観ていました。
綾瀬はるか演じる女性は提供者になるために作られたクローンとして登場。
共に育った友人が一人、また一人と提供者になっていく中、最後まで介護者でした。
早く提供者になるのも悲しいですが、家族のように育った人たちを一人一人介護して見送るってまた違う苦しみですよね。想像でしかないですが。
ドラマの中で、提供者として作るなら心がないように作ってくれればいいのにと言った女性がいましたが、その通りだなと思いました。
このドラマ放送時、娘がみていて、何度も聞いてきたのを覚えてます。
「これって、本当にある話じゃないよね?」
残酷すぎるこの話、これからも現実になりませんように。
↓ ランキングに参加しています。宜しかったら、ポチッとお願いします❗️